1/ 2
http://www.jcr.co.jp/
17- D- 0131 201 7 年 5 月 2 2 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社清水銀行
(証券コード:8364)【据置】
長期発行体格付 A
格付の見通し ネガティブ 債券格付(期限付劣後債) A− ■ 格付事由
(1) 静岡市に本店を置く地方銀行で資金量は約 1.4 兆円。静岡県内全体での預貸金シェアは 5%程度だが、主 要な営業基盤である静岡市清水区や富士市などでは高いシェアを有している。これらの事業基盤や高い資 本水準などへの評価が格付を支えている。J C R が当行の課題としてきた収益力は、17/ 3 期に大きく低下 している。ただし、収益力の向上に向けた施策が講じられ一部成果にも結び付きつつあり、今回の見直し では格付を据え置き、見通し「ネガティブ」を継続する。基礎的な収益力に十分な改善がみられない場合 や、与信費用が嵩む場合には、格付の維持は難しいと J C R は考えている。
(2) 17/ 3 期のコア業務純益は 19. 9 億円と前期比 27%の減益であり、投資信託の解約益による寄与も小さくは ない。日銀がマイナス金利政策を導入して以降に競合が一段と激化し、貸出金利回りの低下ペースが拡大 した影響が大きい。一方、フィービジネスは生命保険の販売が好調なことや近年強化を進めている法人役 務手数料の寄与で底堅い推移となっているが、今後、収益増へ本格的に貢献していくのか注視していく。 また、貸出金利回りが比較的高い県内中小企業向け貸出の残高は増加に転じており、利回りの低下ペース を十分に緩和していけるか注目される。経費の削減は、店舗の見直しなどの対応を進めており、今後も成 果にも結び付いていくとみている。
(3) 有価証券運用では、外国証券の残高を積上げてきているほか、国債の期中残高を積上げることでキャリー 収益の確保を図っている。ただし、保有債券にかかる金利リスク量は資本対比でみて過大なものとはなっ ておらず、株式などの価格変動リスクも抑制されている。円市場金利が低位で推移していること、外貨調 達コストが増加していることなど運用環境は引き続き厳しく、今後の運用方針および実績が注目される。 (4) 金融再生法開示債権比率は17 年 3 月末で2. 09%と、部分直接償却を行っていないことなどを勘案すると
地銀平均と比べ遜色ない水準にある。ただし、分類率は比較的高い水準で推移しているほか、その他要注 意先の中に未保全額が収益対比でみて大きい先が多い。足元の与信費用は落ち着いているものの、基礎的 な収益によって吸収できる余地が狭まっている点に注意を要する。
(5) 17 年 3 月末の連結コア資本比率は 10. 60%であった。劣後調達などを調整したベースで見ると J C R が格付 「A 」を付与している地域銀行の中で中位の水準にある。県内中小企業向け貸出の増加などを背景にリス クアセットの増加ペースが速まっており、今後、内部留保蓄積とのバランスをフォローしていく。
(担当)松村 省三・大石 剛 ■ 格付対象
発行体:株式会社清水銀行 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 A ネガティブ
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 2 回期限前償還条項付無担保社債 (劣後特約付)
100 億円 2013 年 9 月 4 日 2023 年 9 月 4 日 (注) A-
2/ 2
http://www.jcr.co.jp/
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 5 月 17 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:松村 省三
主任格付アナリスト:松村 省三
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「銀行等」(2014 年 5 月 8 日)、「金融機関等が発行する資
本商品・T L A C 商品の格付方法」(2017 年 4 月 27 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社清水銀行
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先